» 2006 » 12月のブログ記事

 

なかよしという小学生向けの雑誌の名前ではない。

世の中には時として、なぜかわからないが気の合う友人というのがいるものだ。第三者から見ると、「なぜあいつとあいつは仲がいいんだ?性格もファッションも趣味も全く違うのに。」というような不思議カップルならぬ不思議仲良しさんが存在する。

例えば・・・

片方がおっとりしていて片方がせっかち。
片方がキモオタ風で片方がチャラバカ風。
片方が芸術系で片方が体育会系。

こんなことで行動が合うのであろうか、こんなのことで話題が合うのだろうかこんなことで価値観が合うのだろうか・・・と、大抵の人は心配する。だがしかし、友人というのは同じように行動しなければいけないわけでもないし、人に見せるためのユニットでもないし、共通の話題で盛り上がらなければいけないわけでもない。

むしろ反対に、同じ行動をするために、人に見せるために、共通の話題で話をするためにその人と付き合うのであれば、それはその人をそれぞれの目的のための手段としているのであって、これで友情は生まれない。ツールはツールであって、友人にはなり得ない。その人と付き合うこと自体が目的になって初めて友情というのは生まれる。つまり、友情というのはただその人と付き合うことのみによって生まれるものであって、個人の趣向に左右されるものではない。

我々は物事を行う時に、自分で定めたルールというものに従って行動する。人と付き合う時、相手がこの自分ルールというものから逸脱してしまうと、「ああ、この人とはやってられないな」と考えてしまう。そしてこの自分ルールは自身の絶対的価値観によって形成されるものである。

そしてこの絶対的価値観を決めるのは、家庭環境、宗教、教育、社会環境などである。これらを総合して「育ち」と言う。「育ち」が近い人間同士は、お互いの自分ルールが近い所にあるので友情が育み易く、壊れにくい。

不思議仲良しさんを見てみると、まず間違いなく「育ち」が似ているのである。皆さんの周りの仲良しさんはどうですか?

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