» 2013 » 7月のブログ記事

 現在世界各国のイスラム国家のラマダーンを見ていると、昼間はひたすら寝て夜になったら食べまくる、というただのお祭り化している場所が多い。内田派は合理的かつ健康増進を第一としているため、このような血糖値に異常をきたす絶食は病気の原因(主に糖尿病)と判断し、このタイプのラマダーンを禁止する。

 そもそもラマダーンとは預言者ムハンマドがヒジュラの際に飢えに苦しんだ経験をトレースするために、そして飢え苦しむ人達の気持ちを共感できるように、また一緒に辛い思いをする事によってイスラム共同体に一体感を持たせられるように、と設定したものである。昼間寝ていて夜家でバクバクと飯を食べていたのでは、このラマダーンの精神的意味を全く無視していることになる。

 よって内田派のラマダーンはこうする。
1クラスを分ける。男女、5時間組、8時間組、10時間組など。肉だけ除外、穀物を除外、水を除外するなど細かい設定がある。
2クラスごとにモスクに集まり、一定の時間を無飲食で過ごす。
3ラマダーンの期間中毎日この集会が行われる。
4無事ラマダーンを達成できた者達には税金から表彰金が出る。もちろん難易度が上がる事に額は上がる。

 しかしこのラマダーンは義務ではないので、特に無視しても構わない。精神修行、他人との強いパイプを作るチャンス、程度の認識で構わない。またボランティア活動でこれを代替する事も可能である。特に肉体的成長を終える前の子供が断食を行うと年齢が老けた時に目や歯にガタが来るので二十歳前の人間はボランティア推奨である。
 アスリートにはアスリート用のラマダーンプログラムがあり、主に減量目的で行われる。このため、ラマダーン明けには多くの大会が行われる。

ふと思い出したので書いてみよう。
 この内田貴洋が昔、某第三セクターで働いていた時の事である。この会社では営業周りでわからない場所へ行くときは、前日に残業時間を使ってインターネットで地図を調べる決まりであった。勿論残業手当は出る。
 しかしある時、木村さんという人がこの作業を昼休みに飯を食いながらやりだした。すると忽ち地図を調べるのは昼休み内にやるのが会社全体の常識になり、残業時間を使って調べ物をしていると怒られるようになった。

 またある会社では、遅刻に対する罰則が厳しかった。なので磯貝さんという人は始業1時間前に来るようになった。磯貝さんはやる事がなかったので出来る仕事をやっていた。すると忽ち始業1時間前に来てサービス残業ならぬサービス早業をするのが会社全体で当たり前になり、それをしないと経営者から怒られるようになった。

 以上のように、日本人の多くは労働者美学を持ち、サービス労働を行う事が多い。経営者に無茶を言われても二つ返事で承諾してしまう。だがしかしそれは、同僚に対して非常に迷惑をかける行為であり、労働者と雇用者のパワーバランスを大きく崩す最悪の行為なのだ。ブラック企業増加の背景にあるのはこの日本人の労働美学である。ちゃんと社会学、もしくは経営学的な視点で考えればこれが悪だとわかるはずなのだが、あまりにも近視眼的な人が多すぎる。なんとかならないものだろうか。

 以上内田貴洋久々の啓示

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