前回のエントリの続編である。前回フェミニズムを回避してきた文化圏は未だにドンパチ戦争を続けている国、共産主義圏、そしてイスラームである事を述べた。未だにドンパチ戦争を続けている国家は平和になればフェミニズムの危機に忽ち晒される。共産主義国家は単に女が男化しているだけで根本的な性差解決になっていない。実質離婚率はうなぎ登りで治安は悪化し続けている。つまり本当にアンチフェミニズムに成功しているのはイスラームだけなのだ。今回はこのイスラームについてアンチフェミニズムの立場から言及してみたい。

 ・預言者ムハンマド

 イスラームという宗教は西暦610年にメッカでムハンマドという偉大な男によって創立された。このムハンマドという人は物凄い苦労人である。父は生まれる前に死に、6歳で母も亡くなった。孤児となったムハンマドは自分の親族を頼り、時に後家の援助を受けながら商人として大成していく。25歳の時、彼はスポンサーの未亡人の一人、40歳のハディージャと結婚する。誤解を恐れずに書くならば、彼は要するにヒモだったのである。だがムハンマドはとても誠実な人間であった。相手が15歳も年上しかも前夫が二人という女としては致命的なマイナスを負っているにも関わらず、彼は精一杯ハディージゃを愛した。ムハンマドは彼女との間に2男4女をもうけるが、男子は2人とも成人せずに死んだ。

 そしてムハンマドはメッカ郊外のヒラー山の洞窟で瞑想に耽る事となる。瞑想というよりは、この世の不条理に対する怒り、そしてどうすれば皆がよりよい生活を送る社会システムが作れるかを考えていたのである。彼は幼少の頃から一人身であり、寂しい思いをしたため家族愛にはとりわけ深い執着を見せた。彼の思想はそのほとんどが家庭の充足に帰結する。

 当時のメッカは様々な遊牧民の交易オアシス都市であり、メッカのカーバ神殿にはそれぞれ色んな民族が信仰するいろんな宗教の神様の像が奉られていた。それぞれの部族はジャーヒリーヤ精神と呼ばれる不服従の唯我独尊精神を持っており、そのためメッカの治安は世界史上類を見ない最悪なモノであった。暴力と嘘、癒着と腐敗、権力者による搾取、弱き者は護られず売春と強盗に身を投じ、憎しみの連鎖による報復合戦…カネと権力と売春の都市。男を見たら敵だと思い、女を見たら売春婦だと思え、という状況である。おやなんだかどこかで聞いたような社会である。そう、現代日本はこれに近い状況になりつつある。

 よくイスラム教は時代遅れであるとか、思想として遅れているという意見を耳にするが、実は現代社会に起こっているような精神的秩序の崩壊はムハンマドがとっくの昔に経験している事なのである。人間は生まれつき欲深く、放っておけば楽なほう楽な方に流れる。ロクに教育も施さずに人間を放置しておく人は拝金主義に走り、男は暴力、女は売春に走るという事は人類が始まってから何度も繰り返されてきた事実なのである。ユダヤ教、キリスト教発生時の社会も全く似たような状態であり、秩序が崩壊した社会に於いてモラルを求める人間達が宗教を作り出すという構図は古今東西共通なのである。

 これまでもこのアブラハムの宗教(一神教)には数多くの預言者がいたが、どの預言者も理想論を説くだけであった。例えばイエス・キリストは「汝の隣人を愛せ」とは言ったが、ただその理念を言うだけで実践するための教えは説かなかった。一方ムハンマドは商人でアラブ人である。アラブ人という民族は理念よりも目の前の現実をどう解決するかに重きを置く習性がある。イスラームはそんなアラブ人の商人が考え出した宗教理念である。これまでの一神教とは一線を画す、現実性と合理性をひたすらに追求したモノであった。ムハンマドは人の世に常にまとわりつくモラル低下の問題に真っ向から立ち向かい、そして合理的な解決方法を発明した先駆者なのである。実際メッカの人々は、メディナから帰還したムハンマド一行のモラルの素晴らしさに感激し、次々と改宗したのである。

 ・イスラームは男尊女卑か

 答えはノーである。ムハンマドが自身がヒモだったため、その教義は限りなく女に優しく配慮したものとなっている。女の保護と教育に関して、他の宗教の無責任っぷりとは大違いである。また最初の妻ハディージャが人格者だったためだろう、他の宗教のように女は下等などとは考えていない。実はユダヤ教もキリスト教もすさまじい男尊女卑で、聖書に女の名前はほとんど出てこない。ヒンドゥー教の最下層民は女児を生き埋めにするし、仏教も女を不浄として扱っている。おそらく教祖の傍にロクな女がいなかったせいであろう。

 例えばイスラームの女と言えば皆が思い浮かべるのはチャードルやブルカによって全身の露出を隠した服装だろう。フェミニズム諸国の感情的な女に限ってあれを女性差別だの抑圧だのと糾弾するがよく考えてみてほしい。まず根本としてムハンマドは女の性的魅力が男の性的魅力を大きく上回ると述べている。また男の性欲は女よりも抑えがたいものであるとも述べている。つまり性差を認めている。よって双方が空身の状態では男に性欲を抑えよといっても無理が生じ、性的魅力の高い女に男が殺到し、女自身の活動に制限がかかるばかりか、社会が女の容姿によって差別を計ることが頻繁に起こるようになるし、その結果女が外見を磨くことばかりに夢中になって中身を磨かなくなるので女は身を隠すべきである、としている。男は暴力を封じ、女が自己の性的魅力をさらけ出す事を封じることで真の男女平等が実現すると述べている。現代日本を省みるに、全く以ってムハンマドの言ってる事は正当であると言える。

 またイスラム社会では財産の相続権が女にある。親の社会的地位は男が引き継ぐが財産は女が引き継ぐのだ。それを加味した上で、性生活の不満を理由に女から離婚申し立てができるという。離婚に関しては結婚前から離婚時の財産分与に関して取り決めがあり、妻の経済的な保障があらかじめ為されている。更に不倫が死刑になる点などからイスラム教が「妻」という存在をいかに大事に扱っているかが判る。

 イスラームの根本は家族主義であり、男女共に立派な家庭を築くことが義務とされる。男はよき父であり、女はよき母であるべきことを自覚しなければならない。もちろんこれは未婚の時から堅く心の中に誓っておくべき事柄であり、将来の夫/妻に対して申し訳が立たない事態にならぬよう、自分の身の振り方を制限する。健全な家庭を築くために男女はその性差を理解するべきで、正しい男女の役割を果たさねば健全な家庭が形成されず、子孫が繁栄しなくなるという。子供にとって父親という存在より母親という存在のほうが大事なので、母親になるべき女のほうが制約が多いのは当然であるが、女が正しく身の振り方を制限できるように男が社会をきちんと構築管理すべきである、とムハンマドは述べる。アメリカや北欧、そして日本などの女が母であることを放棄した社会を見ていると、このムハンマドの教えに同意せざるを得ない。
 
 多くの宗教が理想論を述べるだけなのに対し、イスラームはどうすれば現実的に問題が解決できるかに取り組んだ。結果としてイスラム諸国は男女の平均寿命がほぼ同じになった。対して殆どの国では女のほうが平均寿命が長い。それはそれだけ男のほうが苦労しているからである。フェミニズムの弊害である。

 ・世界はフェミニズムVSイスラームへ

 この内田貴洋は現代の世界情勢がフェミニズムVSアンチフェミニズムの動きになってきていると読む。日本でも起こっていることだが、フェミニスト達はマスメディアを占領し、ひたすら男に自分達女が特権階級で男は奴隷階級なのだとプロパガンダを飛ばしている。だが中東に深く根付いた真の男女平等であるイスラームからは、「何言ってんだこいつら頭大丈夫か?」としか思われない。そしてイスラームはフェミニスト達の言い分をすべて論破してしまう結果を持っている。これはフェミニストにとっては脅威である。だからフェミニスト達はイスラームを敵視して潰そうとやっきになっている。

 だが日本で女性バブルが崩壊したのと同様、世界中の男達もそんなに馬鹿ではない。徐々にフェミニズム社会の過ちに気づいている。気づかないで突っ走ってしまったのはスウェーデンとフランスくらいである。世界中の賢い男諸君、貴殿らは自国の糞フェミ女など相手にしなくて良い。今すぐムスリムに改宗して共により良い世界を作ろうではないか。現時点ではそれがフェミニズムの暴走を防ぐ最も有効な手段である。

 あるアメリカ兵がイラクで自爆テロに会い、大怪我をした。自爆テロの犯人は女で、夫をアメリカ兵に殺された復讐であった。アメリカ兵が足を失い戦闘不能になったので帰国すると、妻は浮気していた。「妻を放っておく夫に原因がある」と妻に言われ、不貞は夫が原因であるとされた。更に障害者になってしまったアメリカ兵を疎ましく思った妻は夫に離婚を申し立てた。理不尽な理由であったが認められ、アメリカ兵は妻に慰謝料を支払い離婚した。この時、アメリカ兵は一体何を思うだろうか。自分は何のために戦ったのかと疑問に思うであろう。

 

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>>男は暴力を封じ、女が自己の性的魅力をさらけ出す事を封じることで真の男女平等が実現すると述べている。

素晴らしい。全面的に同意する。男女平等をうたうならば、男と女の違いというものを認識したうえで、その性差を平等に近づける為にはどうすれば良いのかって観点から物事をみなければならないと思う。男は暴力を振るう事を封じ、女は性的魅力をさらけ出すことを封じる。男女の性差を埋める手っ取り早い方法だ。

>>暴力と嘘、癒着と腐敗、権力者による搾取、弱き者は護られず売春と強盗に身を投じ、憎しみの連鎖による報復合戦…カネと権力と売春の都市。男を見たら敵だと思い、女を見たら売春婦だと思え、という状況である。おやなんだかどこかで聞いたような社会である。そう、現代日本はこれに近い状況になりつつある。

これで暴力が蔓延り、死傷者が日常的に増えてきたらまさにそうなるね。誰彼かまわず日常的に暴力を振るう男を信頼することは出来ないし、同様に誰彼かまわず日常的に性を振りまく女を信頼することは出来ない。すると信頼出来るモノといえば金や権力になり、持たないモノは持つものに隷属する社会になってく。フェミニストを操ってる奴らは、世の中を混迷させる事により利益を得るやつらなのだろうか。昔と違い、今は情報網が発達し警察等の監視網も整備されてるから、持つ物が持たざるものから殺害される危険性も少ないだろうし、世を混迷させる事により獲られる利益が大きいと思う。

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