» 2009 » 7月 » 17のブログ記事

 
 人はどこで異性との関係を学習するのか。およそ適齢期の男女がそれまでの生涯に於いて最も長く付き合った異性というのは、家族のうちの誰かである。

 人間は経験から学習する。無意識のうちに脳内麻薬がどういうパターンの行動でどう分泌されるかを知り、それと同じ行為を行おうとする。これを学習と言う。そしてそれらは経験の積み重ねで確立された価値観となっていく。

 当然異性との付き合い方も、経験から学習する。だからほとんどすべての人間は、理想の恋人関係というのを自分が経験した最も長い異性関係からトレースしようとする。簡単に言うと適齢期の男女にとって、理想の恋人関係の指針となるのが自らの父母であるということである。「男は皆マザコン、女は皆ファザコン」とよく言われるがこれは違う。父母との関係性を指針とするわけであって、人格が全く同じタイプを好むわけではない。

 人によってはこれが兄弟姉妹、親戚だったりするのだろう。以上のことはおそらく他の学者によって死ぬほど語りつくされた議題であると思う。これを私は更に先に進めてみたい。

 ある一人の男の子がいる。名前をA君とする。彼の家族構成は頑固な父、現実主義な母、勝気な姉と引っ込み思案の妹、いたずら好きな末の妹とする。

 もう一人の男の子がいる。名前をB君とする。彼の家族構成は頑固な父、破天荒な母、堅実な兄、自堕落な弟、オタクな末の弟とする。

 A君は
「現実主義な母との現実的な関係」
「勝気な姉に甘える関係」
「引っ込み思案な妹を引っ張っていってあげる関係」
「いたずら好きな妹と子供のようにじゃれあう関係」

という4つのパターンを経験している。

 B君は
「破天荒な母にガンガン振り回される関係」

しか経験がない。

 先に書いたように理想は経験から導き出される。理想とは、許容できる範疇の事である。

 この両者がそれぞれ異性と恋人関係となる時、A君は4つのパターンを理想として持っているがB君はひとつのパターンしか理想として持っていない。したがって、A君は4つのパターンの関係を許容できるが、B君はひとつのパターンの関係しか許容できないという事になる。
 この許容できる関係のパターンの多さによって、その人がモテ度が変わってくる。より多くのパターンを許容できる人ほどいろんな人と関係を築ける可能性が高くなるし、無様な失恋をする可能性も低くなる。つまり家族構成や環境によってモテ度があらかじめ決まっているというお話なのである。

 さて、皆さんの場合はどうだろうか。ちょっと考えてみると面白いかもしれない。

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