これまで散々述べてきた売春婦についてだが、新たな項目を加えたいと思う。それは売春婦は3か月契約制で、相手は一人のみということである。
 1度契約すると契約者以外とやってはいけない。これはエイズ蔓延防止のためである。3か月経つと、エイズ検査がなされ、陰性であればはじめて契約を終了することが出来る。陽性であった場合は契約者も検査がなされる。契約者も陽性であった場合、配偶者を含めて隔離される。
 尚男はイスラム法にのっとって、妻が一人の場合は三人の売春婦と契約することが出来る。妻が二人なら二人までである。要するにトータルのセックスパートナーが4人まで、ということである。

 但し支払いは一回ずつ交渉性とする。こうすると男はだんだん飽きてきて、最後のほうはやらなくなる。女側は値段を下げる。また、一人の顧客としかやってはいけないということは、どんどん売春婦の情が顧客に移っていくということである。売春婦は顧客を想うようになる。それ以外に刺激もないし、愛だの恋だの以外に生き方を知らないからだ。よって契約月最後のほうはむしろ売春婦から無償で性交をせがむようになる。売り手と買い手の逆転である。そして結局男は売春婦と結婚する気なんてさらさらないので、契約を切る。ここで売春婦は失恋をする。このタイミングに付け込んで薬中毒にしてしまい、貯金を吐き出させる。

 尚売春婦の他性交渉については発覚次第他国に売り飛ばす。専門の監査組織があり、逐一メディカルチェックをする。売春婦は集合住宅に住み、運動や栄養など健康管理は徹底される。女中が付き、いわゆるセレブ生活に近いことが出来る。しかしすべての部屋には監視カメラが付いている。また売春婦の持つ携帯電話にはそれ専用のGPSが付いており、何処にいるかが常にわかるようになっている。これは売春婦用のSIMのみに存在し、売春婦はそのSIMしか買えない。表向きは無料と言うことにしておいて、売春婦専用SIMを使わせ、GPSが付いていることは絶対知らせない。

他性交渉については男側に罰金及び、契約者(顧客)とのハンデつき強制決闘が待っている。

以上内田貴洋の楽園計画

 内田貴洋王国は基本的にコーランの記述にある喜捨を元にした累進課税制度を採る。しかし国家に対する税は全国民から一律で徴収し、所得のあるものに対しては民間投資税という形を取る。具体的には
 
一律税 法人は個人と同じ
・健康保険
・住民税(基礎)
・車両税(重量別)
・土地租借税(土地は国家のものであるので)
・各種インフラ税

累進課税的なもの
・特殊品目税(物品税と同じで高級品を買うときに課される)
・関税(国内産業保護のため)
・民間投資税(企業、個人がその所得によって、政府から別の企業、個人に投資することを命じられる。喜捨である)

減税対象
・24時間365日営業の商店、サービスなど
・国内ですべての製品を作っている製造業者
・国際シェアの割合が高い企業

 内田貴洋派イスラムは形式よりも実を重んじる。今世界中のイスラムで、いや宗教全体で起きていること、それは若者や事業主の宗教離れであり、教会、寺、社、モスク離れである。

 宗教というものは民衆の間に普遍的に広がっていなければ意味がない。厳格な規定で人を寄せ付けないモスクより、ユルくても人を寄せ付けるモスクが良いに決まっている。そこで内田貴洋派のモスクはこうする。

・入浴私設を併設・・・これによってウドゥが容易になると共に、ホームレスや貧乏人の不潔さを改善することが出来る。
・ジムを併設・・・半ばライフワークとなるこれを併設することにより、民衆のモスク離れを防ぐ。もちろんスポーツ立国のための布石でもある
・礼拝は義務ではない・・・やりたい人がやれば、という感じ。形式にとらわれてはならない。皆がモスクに集まることが大事なのである。憩いの場がモスクとは別にあっては何の意味もない。
・講堂は広く作る・・・室内競技が出来るほど広く作る。出来る限りのスポーツイベントを講堂内で行えるようにする。観客席は日本の武道場形式の引き出し式。
・シアター機能付属・・・映画の上映を行えるようにする。ただし映画は検閲によって認められたものしか上映されない
・クラブ機能付属・・・週末の夜はクラブ(ディスコ)になるようにする。マグリブの礼拝が終わってからスタート。コンサートホールや劇場にもなる。

以上である。問題は原理主義どもが爆破とかをやりそうなところだが、それを防止する議論はまたの機会に。

 内田貴洋の王国は軍隊と警察を分けない。昨今の政情不安定な国を見ると、どこもかしこも警察と軍隊が縄張り争いをしており、汚職や癒着が発生している。

 内田貴洋王国はこのような事態を避けるために、すべてを軍隊の管轄とする。軍隊管轄のうち交通課は極端に任期が短い3年とする。捜査課は5年。税関は1年、適正によって振り分けられる。癒着や汚職を防ぐために、持ち回り制にして同じ役職には二度と就けないようにする。

 数年前、タイのとある場所でダイビングをした。私の他のメンバーはイギリス人、アイルランド人、デンマーク人、アメリカ人、ロシア人であった。ダイビングが終わった後、皆で歓談をしていたとき、プレミアリーグの放送が始まった。
 プレミアリーグはタイで大人気であり、街中の子供が大きなモニターのあるレストランに集まって観戦する。プレミアリーグだけでなくタイ人は基本的にイギリス大好きである。私はそれを知っていたので、
 「タイ人ってイギリス好きだよなー」とその場で発言した。するとイギリス人のうち一人がこう言った。
 「だって俺達はジャパンエンパイアと違って一般人には手を出していないからな」
 あれっ?イギリスってそんな教育してんの?と思って愕然とした。あれだけ悪逆非道の限りを尽くした大英帝国が今そんな教育をしているとは・・・。
 私は反論したが、その場にいた他国人は私を責めて、イギリスを責めることはなかった。アメリカ人に至っては
 「だから俺達がアトミックボムを落としてやったんだ」と言っていた。

 その二ヶ月後、私はミャンマーを訪れる機会があった。その時、入国の手続きを手伝ってくれるサービスガイドを探していたら、一人の男に出会った。彼は私が日本人だとわかると、相場の四分の一の値段でいいと言った。
 船の上で彼の話を聞いていると、日本軍の話になった。丁度その場所は日本軍がミャンマーに侵入した場所であって、彼は川辺のジャングルを指さし、「あそこから日本軍が来たんだ」と教えてくれた。
 そして彼の話はこうである。
 「それまで俺達の国にはイギリスが駐留していた。あいつらは最低なヤツらだ。飛行機で来て色んな物を盗んでいった。食料、家畜、女・・・。その次に日本軍がやってきた。彼らは戦いに来ただけだった。勇敢な日本軍はイギリス軍をすごい速さで撃破し、ヤンゴンまで奪い取った。その後イギリスが巻き返しを図り、ミャンマーの北のほうで5万人の日本兵が死んだ。俺達はがっかりした。そうだお前、日本ではサムライソードはいくらするんだ?ミャンマーには沢山あるぞ。安いんだ。サムライソードは勇敢なソルジャーの証として人気なんだ」
 5万人死んだというのはインパール作戦のことかなと思いながら聞いていたが、その時ダイビングショップのイギリス人を思い出した。あの野郎、全くのデタラメをこきやがって。と思った。しかし歴史認識というものは、事実がどうであるかよりも後世の人がどうあって欲しいかで決まるものなのである。
 なので今現在日本が悪者でいてくれたほうが助かる、という人が多い限り、いくらでも相手側の都合の良いように歴史は書き換えられ続ける。せめて国際社会の場で、相手側の思惑通りにならないように主張を続けるくらいしなければ、どんどん歴史は捻じ曲げられていってしまう。
 みんなわかってくれるよ、なんていうお花畑脳は国際社会では通用しないのである。

 泣くという行為は一体何のためになされるのか。これは自己の内面のストレス解消のためである。子供が泣くのは意思表示のひとつとして受け止められるが、大人が泣くのは何の意味もなく何の解決も起こさない。つまりただひたすら泣いている本人の内面のためにその行為が行われているのである。これは愚かである。
 人間には内面と外面があって、両方大事にしなければならないという考えがあるがそれは真実ではない。人格というのは相手がいないと存在できないものだからである。自分の人格を考えてみてほしい。相手によって使い分けていないだろうか。
 たまに「俺は相手によって態度を変えない」なんて言う人を見るが、それは度合の違いだけであって、じゃあこんな人が猛獣相手と人間相手で同じ態度を取るかといったら、取らないのである。人間と動物じゃ違うなんて声が聞こえてきそうだが、では超人的な肉体を持つ障害者が相手だったらどうか?話は全く通じないし、相手は欲求のままの態度を取る。場合によっては攻撃もしてくるだろう。
 結局のところ人間には真の内面なんてものはないわけであって、それを重視したり、それを極めようとしたり、ありもしない内面を保とうと意地を張ったり、その充足を図るなんて行為は全くナンセンスなわけである。

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